異国の女(ひと)に捧ぐ散文




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僕は君と一緒に聖なる山の小道を歩いた。

花崗岩の芽からしか生えない窪んだ針状の花で君を飾るため ー

襞状に垂れ下がる聖遺物箱に秘められた岩の上で、君の愛が僕を覆い尽くしたことを君に知ってもらうため …


ジュリアン・グラック『異国の女(ひと)に捧ぐ散文』より

松本完治 訳 /山下陽子 挿画



by silent_music | 2023-05-03 14:51 | days