「無垢の歌」を口ずさんで
2022年 05月 14日
誰かを大事に思うこと、誰かに心を注ぐこと、平和と愛に
苦しいときはみんなお祈りする
そして喜ばしい、よきものには
ありがとう気持ちをお返しする
ウィリアム・ブレイクの「無垢の歌 / 神様のお姿」より(池澤春菜/池澤夏樹 訳)
池澤夏樹による「解説」が印象深い。
「日本でいちばん無垢とその喪失ということについて深く考えたのは宮澤賢治だ。」と記し、「貝の火」を例にあげる。
ウィリアム・ブレイクを「王位貴族に近づかず、教会などの権威に依らない生き方を貫き、個人としての信仰を貫いた。
その先に幻想と神秘主義が来る。」と。
本の帯には「この本を読む時は、どうか目と声で、音と文字で楽しんでみてください。そうしたらきっと、これらの優しい言葉はもう一度きれいな水となって、あなたの心にしみ通ってゆくと思います。」と池澤春菜の言葉が。
挿絵も美しく!