春を想う



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今日はショパン遺作集の中より「春(Wiosna)」を自己流で歌いながら弾く。


同名の歌曲集「17のポーランドの歌」からの編曲。


憂いを帯びた曲想は祖国への郷愁を感じます。





Wiosna


きらめく 露のしずく

泉はさざめく 開けた牧場の中で

ヒースに隠れて

どこかで牛の鈴が鳴っている


美しくて素敵な牧場よ

瞳は喜びに満ちて見渡す

香り立つ花たちのまわりを

花咲く茂みのまわりを


草を食み歩き回れ 牛たちよ

私は岩陰に腰掛けて

大好きな優しい歌を

ひとり口ずさむとしよう


この心地よい静かな秘密の場所!

だが悲しみが思い出の中をよぎり

私の心は溜息をついて

目には涙がにじむ


涙は目からこぼれ落ち

小川は私と一緒に歌う

高みより 私に向かって

一羽のヒバリが呼びかける


その飛翔はあまりに速く

目にはほとんど捉えられない

高く より高く

雲の中へと消えて行く


野原を 牧場の上を超えて

なおも歌を歌い続ける

大地への愛を歌いながら

空の上へと飛び去って行くのだ!


訳 藤井宏行






by silent_music | 2022-01-22 16:51 | days