薔薇の内部  




薔薇の内部  _c0203401_12232584.jpeg





薔薇は わが身を

支えること かなわず

その多くが 自らを充満させ

内界より 溢れ出しては

日々の中へと 流れ込む

そうして満ちに満ちて 完きへと向かい

夏はみな ついぞ一つの部屋になる

夢の中の 一つの部屋に


リルケ「薔薇の内部」抜粋 石倉和香子訳





石倉和香子さんの翻訳によるリルケ詩集は、一冊の祈りとして傍に置いてほしい。

リルケ詩の音楽性、流れるような普遍を最も表していると感じます。

あえて私はその訳詩を「旋律」と呼びたい。



by silent_music | 2021-06-10 12:23 | days