リルケに寄せて : 伊豫田晃一 作品世界
2021年 05月 23日
タイトル:オルフォイスの薔薇
サイズ:紙のサイズ:約314mm x 470mm / イメージサイズ:約170mm x 350mm
技法:紙に鉛筆・水彩・色鉛筆
制作年:2021年
sold out
解説:
『オルフォイスに寄せるソネット』より
記念の石は建てぬがいい。ただ年々の
薔薇の花を彼のために咲かせるがいい。
なぜなら それはオルフォイスなのだ。あれもこれも
オルフォイスの変身なのだ。ほかの名を
私たちは苦しんで求めはすまい。歌うものあれば
かならずそれはオルフォイスだ。彼の去来は風のようだ。
とうとう復讐の念に駆られて、彼女らはあなたを切り刻んでしまった、
だが、それでもあなたの歌は獅子や岩や
樹や鳥たちの中に鳴り響いていた。今でもあなたはそこでうたっている。
おお失われた神よ!今は無量の痕跡である神よ!
ついに敵意に燃えた者らがあなたを引き裂き撒き散らしたゆえにこそ
今私たちは聴く者となり、自然の口ともなり得るのだ。
ばらばらに引き裂かれたオルフォイスを、時の流れに洗われて
首や手足の欠けたギリシャ彫刻(音楽の女神ミューズ)で表現しています。
風化した石像には今もオルフォイスの薔薇が咲き、鳥が歌っています。
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オンライン展示&通販の開始は5月23日(日)21:00~となります。
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