星の声と時間の花
2021年 01月 27日やみにきらめくおまえの光、
どこからくるのか、わたしは知らない。
ちかいとも見え、とおいとも見える、
おまえの名をわたしは知らない。
たとえおまえがなんであれ、
ひかれ、ひかれ、小さな星よ!
(アイルランドの旧い子どもの歌より)
「小さなモモにできたこと、それはほかでもありません、あいての話を聞くことでした。
......
モモに話を聞いてもらっていると、どうしてよいかわからずに思いまよっていた人は急にじぶんの意志がはっきりしてきます。」
本当に人の話を聞くことのできる素晴らしい才能。
素敵です。
「いちどに道路ぜんぶのことを考えてはいかん、わかるかな?
つぎの一歩のことだけ、つぎのひと呼吸のことだけ、つぎのひと掃きのことだけを考えるんだ。いつもただつぎのことだけをな 。するとたのしくなってくる。これがだいじなんだな 」
「なぜなら時間とは、生きるということ、そのものだからです。
そして人のいのちは心を住みかとしているからです」
無口な道路掃除夫ベッポの言葉も好き。
「人間はひとりひとりがそれぞれじぶんの時間を持っている。そしてこの時間は、ほんとうにじぶんのものであるあいだだけ、生きた時間でいられるのだよ。」
「時間はいつも響いている一種の音楽、
人間がとりたてて聞きもしない音楽。
「でもあたしは、ときどき聞いていたような気がする。
とてもしずかな音楽よ。」
「光を見るためには目があり、音を聞くためには耳があるのとおなじに、人間には時間を感じとるために心というものがある。そして、もしその心が時間を感じとらないようなときには、その時間はないもおなじだ。」
エンデ 「モモ」より
自分に語りかけられた森羅万象の言葉(声)が、〈時間の花〉を咲かせている。
モモのように時間に耳を澄ますことのできる人でありたい。
星の声と時間の花 ...
モモのすみきった歌声が聴こえてきます。
エンデの「モモ」読了。
感動❣️
モモってどんな顔かしら。
天使さんが想像で描いてくれました。
本を読んでいる間、この小さな女の子の姿が私の心の中におりました。