『めぐり逢う朝』 Tous les matins du monde
2010年 06月 23日雨の午後
サント・コロンブの「涙」を聴く
2つのヴィオールが織りなすとぎすまされた響き.....
17世紀のヴィオール奏者であり作曲家のサント・コロンブ
彼は俗世を離れ 神と自らのためにだけ音楽を捧げた
この曲は フランス映画「めぐりあう朝」の中で奏でられる
音楽家マラン・マレが回想する 師との日々....
サント・コロンブは 風の鳴る音に主旋律と低音の対照を聴き 画家の筆の音に弓の運びを活かせよと弟子マレへ教える
内なるものに向うサント・コロンブと 世に認められることを願うマラン・マレ
相違する魂は 決裂という形で師弟関係を終える.....
音楽とは何か
ヴィオールの音色が静かに教えてくれる.......