聖土曜日 聖なる光の夜
2010年 04月 03日いまは わたしの悲惨も 溢れんばかりになって
言いようもなくわたしを充たしています
石の硬い内部のように わたしはこわばっています
硬くなったこのわたし このわたしの知っているただひとこと
それは あなたが大いなるものとなったこと
......あまりにも大いなる苦痛として
わたしの心の把握を超えてしまうほども
あなたは大いなるものとなったのです
そして いま あなたは
わたしの母胎を横切っているのです
いまは もう わたしには あなたを
産むことができません
R.M.リルケ 「マリアの生涯:ピエタ」より
†
聖土曜日は、キリストが墓に葬られた後の大安息日であり、キリストの受難と死をしのぶ日です。
復活徹夜祭は「あらゆる徹夜祭の母」(聖アウグスチヌスの言葉)と呼ばれて大切にされ、
すでに四世紀にはエルサレムだけでなくいろいろなところで盛んに行われていました。
この夜は、古来、神のために守る徹夜(出エジプト12・42)の日とされ、キリスト者はあかりを灯し、目をさましてこの夜を過ごします。
そして、主が死から生命へお移りになったこの最も聖なる夜、洗礼によって新しく生まれた兄弟とともに、喜びの食卓(ミサ)に招かれるのです。