青の彼方
2010年 03月 12日やさしい風のそよぎがわたしの胸にまつわる時
わたしの全存在は声をひそめて耳を傾ける
遠い青い心を奪われて
わたしは 空のエーテルを仰ぎ
あるいは聖なる海に目をそそぐ
するとさながら わたしに近しい霊が双の腕を開いて
わたしを迎えてくれるように
孤独の悲しみが神性に充ちた生の中へ
融け合ってしまうように思われるのだ
Johann Christian Friedrich Hölderlin ヘルダーリン
彼方の空の青は、聖なる海とともに、神性に充ちた生の中へと融溶していく。
青を見つめ、青を通して、青の中に入っていく。
そして、すべてのものはひとつになる........