聖灰水曜日 Ash Wednesday
2010年 02月 17日沈黙の<聖女>は おだやかに悲しみ
ひきさかれてもなお完全
追憶のバラ
忘却のバラ
力つきても なお命をあたえ
悩みながらも 心おだやかに
ただ一本の薔薇が園となり
そこに 満たされぬ愛の苦しみが終わる
終わりなき旅の終わり
言葉なき言葉の語らい
聖母の園に恵みあれ …
T.S.エリオット「聖灰水曜日」高松雄一訳より
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「灰の水曜日」とは四旬節の第一日目のことで、キリスト教徒が過去の罪を悔い、現世から神の世界へとふりむくために祈りを捧げる日。
聖書では、「灰」は悲しみや悔い改め、そして死を意味します。
「すべてはひとつのところに行く
すべては塵から成り.すべては塵に返る」
コヘレトの言葉3章20節
Ashes to ashes; Dust to dust