聖灰水曜日 Ash Wednesday



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沈黙の<聖女>は おだやかに悲しみ

ひきさかれてもなお完全

追憶のバラ

忘却のバラ

力つきても なお命をあたえ

悩みながらも 心おだやかに

ただ一本の薔薇が園となり

そこに 満たされぬ愛の苦しみが終わる


終わりなき旅の終わり

言葉なき言葉の語らい


聖母の園に恵みあれ …


              T.S.エリオット「聖灰水曜日」高松雄一訳より




                   †


「灰の水曜日」とは四旬節の第一日目のことで、キリスト教徒が過去の罪を悔い、現世から神の世界へとふりむくために祈りを捧げる日。

聖書では、「灰」は悲しみや悔い改め、そして死を意味します。


    「すべてはひとつのところに行く

    すべては塵から成り.すべては塵に返る」


                   コヘレトの言葉3章20節


              Ashes to ashes; Dust to dust



                   

by silent_music | 2010-02-17 18:20 | days