庭園の五人の子どもたち Cinq enfants dans un parc

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「僕の出身は<子ども時代>だ。ぼくは、幼少期という場所からやってきたのだ」 ......
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリは小説「戦う操縦士」の中でこう語っています
サン=モーリスのお城で過ごした幸福な幼少時代
それは大人になっても子供のような純粋さを持ち続けた 彼の「砦」でした

シモーヌ・ド・サン=テグジュペリは著書「庭園の五人の子どもたち」(訳:谷合裕香子)の中で
弟アントワーヌと過ごした幼少時代の想い出を詳細に語っています

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「<飼い馴らす>っていうのは、つながりをつくることさ」......
「星の王子さま」の中で語られるこの美しい言葉は、サン=モーリスの庭で色々な動物を飼っていた子供時代に繋がっているとシモーヌは綴っています
「apprivoiser」(飼い馴らす)......この言葉の奥には「かけがえのないもの」に対する慈しみ、人間と自然(動物)との深い信頼(つながり)が込められていると深く感じます


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「どこともしれないところに、広い庭園があった。そこには樅の木や菩提樹が茂り、古い屋敷が建っていた。僕の愛した屋敷だ ........ 今夜、僕の心はあの家でいっぱいになった。僕は今、砂の上に横たわる体でしかない。けれども同時に、あの家の子どもであった。あの家の匂いを思い出し、玄関広間の爽やかさに包まれ、家じゅう響き渡る賑やかな声を耳元に聴いていた」 『人間の大地』

「星の王子さま」の源
それはサン=モーリスのお城のお庭
子供時代の幸福な想い出に在ることを
教えてくれる素敵な本に出会いました

by silent_music | 2013-03-14 07:26 | days